マーラー:交響曲全集(11枚組)

ホーレンシュタイン、ほか
私には長らく聴かず嫌いの作曲家が二人いる。ブラームスマーラーである。その理由は、私が大好きなブルックナーとの関連もあるが、ブラームスは第1交響曲第4楽章第1主題がベートーヴェンの第9に似ていることで、若く純粋な頃はそれだけで嫌いになる理由としては充分であった。
マーラーの場合は、初めて聴いた第1交響曲の第3楽章がやはりどこかで聴いたことがあると思ったら、いわゆる「グーチョキパーで何作ろう」等で知られる有名な童謡を短調に転調したもので、そのときは「バカにしてんのか!」とあきれたことを思い出す。
しかし、嫌うにしてもせめて聴いてからにしようと思ったら、全集がかなり廉価で出ていたのでいい機会だと思って買ってみる。ブラームスもいづれは聴くだろう。なぜなら例のクナの大全集に何曲かあるからだ(笑)
しかし、実際に聴き始めると通俗曲にしか聴こえずうんざりしてくる。これは早々と挫折しそうだ。よほどマーラー(というかロマン派全体か?)とは相性が悪いのだな(笑)ロマン派についてはいずれ考察する。