ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」

シューリヒト指揮 パリ音楽院管弦楽団(1957)
余計な効果を狙ったタメなどが無い、早めのテンポの「運命」のお手本のような明快な音作りである。
本来はベートーヴェンは古典派なのだということが良くわかる。
勿論、彼独特のフレージングもあり、レガートが実に絶妙である。カラヤンあたりだとだらしなくなってしまうが、シューリヒトのレガートは実に品の良いロマンティシズムを醸し出す。