バンガローの事件(1930)(創元推理文庫版:2007)

キャロリン・キーン
こちらは本邦初訳のナンシー・ドルー・シリーズ第3作。
前作でもそうだったが、弁護士の父とナンシーが追っている別々の事件が、実は裏でつながっていたという手法は、一つの事件をあまり難解にできないジュヴナイルが、1冊分の物語を成り立たせるためのいい方法だと思う。
ミステリというよりは冒険ミステリだが、徐々に読み応えは増している。