ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」

フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1952)
アナログ時代、フルトヴェングラーのエロイカといえば、第1にこの演奏が挙がっていたものだ。
しかし、当時から私は、スタジオ盤のせいか若干流麗さが足りないというか、ギクシャク感を感じていて、ウラニア盤を第1に推していた。しかし、当時ウラニア盤はピッチが高いという欠点があったのだ。
CD時代になりその欠点も解消されたので、長らくフルトヴェングラーのエロイカはウラニア盤で満足していたのだが、店頭で見かけて懐かしくなって買ってしまう。
久々に聴くとギクシャク感は第1楽章のみ。テンポの変化が人工的で不自然、自然の流れの中でのテンポ変化ではないので、オケが付いてこれず微妙に乱れる。
しかし、これは高い次元で見たあら捜しで、逆に言えば欠点はそこしかないし、ウラニア盤よりは(第2世代復刻がで向上したが)格段に音は良いので、フルトヴェングラーのエロイカの代表盤として聴く分にはなんら問題は無いと思われる。
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