ブルックナー 交響曲第7番

シューリヒト指揮 デンマーク放送交響楽団(1954)
先日書いたところの(こちら)3.の演奏である。これでめでたくシューリヒトのブル7全音源が揃った。
第1楽章の序奏部こそゆったり始まるが、徐々にテンポが上がってゆき、全体としては5種類のシューリヒトのブル7の中で最も早い演奏である。しかし、せかせかした感じは微塵も無く、どこまでも気持ちのいい快速演奏。ハーグ・フィル盤では枯淡の境地だったが、まだまだ潤いのある、ある意味凄絶な演奏である。
音質は悪いが、演奏の出来、オケの出来は5種の中で最も遅いベルリン・フィル盤に迫っている(金管が裏返るところが2箇所ある分減点せざるを得ない)