2009-04-28 「美少女一番乗り」 文学 山本周五郎 山本周五郎少年少女向け作品集の二冊目。 「水戸黄門」等の時代劇の元ネタにしても(贅沢だが)いいぐらい痛快な時代小説のてんこ盛り。(大岡越前が登場する話まである) 少女が主人公なので、より痛快さが増す(って、私がおじさんだからか(自爆)) 閑話休題。とにかく面白さは抜群で、これも山本周五郎の作風の一面であることは確か。 蛇足だが、「痛快」だということは、前回書いた「日本人の心の底にひそんでいる倫理観」がしっかりひそんでいるからに他ならない。