マタチッチ指揮 ウィーン放送交響楽団(オーストリア放送交響楽団)(1982)
先日(といってもいつの間にか1ヶ月以上たってしまったが)ちらっとふれた(こちら)マタチッチの「わが祖国」をやっと聴く。
始まりからもう、凄みのある音作り、マタチッチのブル7、チェコ・フィル盤の冒頭は、誰もが心をわしづかみにされるが、これもそれに近いものを感じる。
あまり聴き込んでいない曲でも、無条件に名演だとわかるものなのだ、と実感する。
「モルダウ」は若干アクセントのつけ方がきついが、全体の出来からすれば問題にするに足りないだろう。
特筆すべきはその2曲目の「モルダウ」以降、それぞれの曲が終わった後に拍手が入るのだ。通常は全曲とおして演奏してから拍手するのが普通なのだから、聴衆がいかに感動したのかが、そこからも伺える。