バイエルンの天使

そういえば、久々に「バイエルンの天使」(こちら)をパラパラっと読み返したのだが、少年合唱団の3人がオペラを見た後感想を語っている。
「今日の「ばらの騎士」はいまいちだったなァ」
「あれ・・・いつもより十五分近く早いや」
「あの指揮者腹立てると棒ふるの無茶苦茶早くなるのさ」
「だいたい・・・あの侯爵夫人役の代役が最低ででさ・・・・!」
中略
「ルチアの「ゾフィー」も疲れてたな 彼女出過ぎるんだよ最近!もう少し仕事選んで体調整えて歌ってほしい」
「「オクタヴィアン」も!歌ったファスベンダーは好きだけど・・・・やっぱりあの役は若くてもう少しスマートじゃなくちゃ・・・」
連載時期がちょうどクライバーの1979年盤映像の前後なので、かなり生々しい(笑)作者の取材の綿密さがわかる。地元のオペラ劇場に行ったのなら、それこそバイエルン国立歌劇場である。
まさかクライバーが腹を立てて棒が早くなることは考えづらいが、ルチアは明らかにポップであろう。確かに70年代〜80年代は過密スケジュールだったことは想像に難くない。
元帥夫人の代役ってクレア・ワトソンの代役?ギネス・ジョーンズの代役?
ファスベンダー・・・・私は気にならないがやっぱりスマートじゃないんだ・・・・(笑)
そしてこのあと三人が眠りに落ちて、夢の中で自分たちが演じているという形で「ばらの騎士」が漫画化される。