ビートルズのリマスター盤(レビューではありません)

あえて触れないようにしてきたが、悩ましい存在である(笑)
今回気になるのは初期4枚の初ステレオ発売である。
Please Please Me 
With the Beatles 
A Hard Day's Night 
Beatles for Sale
私は初めこそ(知識が無かったから)日本編集のデビューアルバム「ミート・ザ・ビートルズ」を買ったが、その後オリジナル、米編集、日本編集が存在することを知り、特に日本独自編集はモノということで、意識してオリジナルの輸入盤を買うようにしていた。
なので、当然、初期4枚はステレオで聴いていた。
なので、CDになった時(も、一応輸入盤を買ったのだが)なんでモノなのかなあ、と思っていた。
今回、いろいろと知ったのだが、当時は英米ではステレオ盤とモノラル盤が並行して売られていたらしい(マジカル・ミステリー・ツアーまでというから、かなりびっくり)
理由は、AMラジオはモノであること、ステレオのレコードプレイヤーの普及がそれほど進んでいなかったということ。
そして、プロデューサーのジョージ・マーティンを初めスタッフは、ステレオよりモノ盤の音質を上げることにより熱心で、ステレオ盤も、モノのプレイヤーで聴いても音質が保てるようにミックスしたらしい。ステレオ盤なのに、ステレオ・プレイヤーよりモノ・プレイヤー優先の音作りだったのだ。
それで、今回のリマスター発売で、わざわざモノBOXというものが出る理由がわかった。英米ではあたりまえにモノ盤が売られていたので、そっちの盤に親しみを持つ人がいるということだ。オリジナル編集以外はすべてステレオのみで出ていた日本では考えられない事象である。
また、これで判明したことがもう二つ。
なぜ日本のオリジナル編集がモノだったのか。オリジナルのモノ盤のマスターテープから作られたからである。
なぜ、初期4枚のCDがモノなのか。ステレオより時間をかけた、自慢の仕上がりで、ステレオより良いと判断されたからである。(1987年のCD化はジョージ・マーティンが監修していた)
確かに、家にある初期4枚を聴いても、「モノだ」と断らなければ、気にならないくらい鮮明で迫力ある音である。
もう、アナログ盤の初期4枚を最後に聞いてから20年以上経つので、記憶もあやしい。
今、改めてステレオで聴いいて、逆にがっかりしたり違和感を感じたりするのでは?とちょっと怖い気もする。

さて、経済的には、月に2ないし4枚ずつぐらい買うのが順当だろうが、私は欲しいとなったら一気に手元に来ないと気が済まない因果な性質(たち)であることに、ようやく気づいてきた(笑)
なので、BOXとなるとア○ゾンで買ったほうがお安い。
で10月末まで様子見状態で、なるたけネット上で情報を得てからにしようとは思っている。

「今まで埋もれていた楽器やフレーズが聴こえる」という情報があるが、かなり気になる。ミュージシャン(爆)としては、彼らがどんなパーツを組み合わせ、積み上げて楽曲を構築していったか、という事は非常に勉強になるからだ(50になっても、一生勉強です(笑))