萩尾望都の絵

1980年代以降の深遠なる世界もいいが、1970年代のミュージカル的なロマコメもいい。
久々に「ママレードちゃん」(1972)を読んだが冒頭の俯瞰のシーンの躍動感のすばらしさに、改めて舌を巻いた。
(ネット上で探したが見つからなかったのでご紹介できないのが残念)
萩尾望都は、勿論内容が素晴らしいので、そこは良く語られるのだけれど、実は絵も大変に素晴らしい事は知ってほしい。
銀の三角」(1980)第二部(三)影日(カゲビ)の最後のページ、真夜中にマーリーがヘリのような飛行機械から、ふわりと巨木の葉のてっぺんに舞い降りる、動と静の同居したみごとな静寂の世界等々、枚挙に暇が無い。(これもネットで見つからず、残念)