アオイホノオ(2007〜)

島本和彦
奥さんがまた、なんかを読んでは笑いこけている「これ、絶対あなたのツボだって」とのたまう。
島本和彦(1961年生)の青春時代を元にしたギャグマンガであるが、漫画ファン、アニメファンの生態や、思う事柄が私の世代にとってはまさに「あるある」のオンパレード。
先日の「アニメファンはアニメ関係者をさんづけで呼ぶ(こちら)」という話題は、実はここからであった。
今のところ3巻まで出版中。
実名で庵野さん(庵野秀明)も登場し、「監督不行届」(こちら)に負けず劣らず抱腹絶倒である。
庵野さんが、突然大きい画面のテレビを持っている同級生のアパートにやってきて、勝手にテレビをつける。
「おいおい。なんだ。」
「宮崎さんのルパンだよ!」
「宮崎さんのルパン? なんだよそれ」
「今日は宮崎さん作画なんだよ!」
中略
(ちなみにテレビに映っているのは
 「ルパン三世第2シリーズ 死の翼アルバトロス」)
「おおっ。宮崎さん、宮崎さんだよー」
「・・・・・あのさ」
「何?」
「宮崎さんて誰?知り合いの人?」
「・・・・・・ギガントーこれはギガントー
 ・・・・・・・宮崎演出だよー これ宮崎演出だよー」
「誰だよ、宮崎さんって」
「監督だよ、カリオストロの!!コナンの宮崎駿だよ!知らないのかよ!」
「お前、知り合いなのかよ」
「知り合いなわけないだろ。」
「じゃ、なんでさん付けなんだよー」
「そーゆーもんなんだよ!出崎さんだって、さん付けだろ?」
「誰だよ、出崎さんって。」
後略

大劇曝!!!!なんて言ってるところが世間とは既にずれてるんだろうなあ、私は。
しかし、いずれ自分が「庵野さん」と「さん付け」されるような人間になるとは、その頃の庵野さんは思っていたんだろうか・・・