ビジョン2-愛の神秘詩人ルーミーの音楽(1997)

Vision 2: Spirit of Rumi
Graeme Revell
ヒルデガルト・フォン・ビンゲンを題材にした「ビジョン」については以前書いた(こちら
これはその第2弾だがリチャード・サウザーは関わっていない。
以前持っていたはずが、いつの間にか手元に無くなっていた。しばらく高値が付いていたが、お安いのを見つけて購入しなおす。
これはスーフィズムの詩人、ルーミー(13世紀)の詩に曲をつけたものだが、先日ちらっと書いた「バハーイー教」もそうだが、イスラム教というのも千差万別のようで、戒律より内面を重視し、神との一体化を求めた宗派のようだ。

神との一体化のために回旋舞踊でトランス状態になる、といった方法もとっていたようで、そこら辺もこのCDに取り込まれている。

スーフィズムについてのウィキペディア
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%A0
ルーミーについてのウィキペディア
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%BC

Graeme Revell(グレーム・レヴェル)はこちら
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB
ニュージーランド出身の、現在では映画音楽の大家だが、元精神病院の看護人で、その病院の患者と"SPK"というバンドを組み、のちにその患者が自殺してしまった、というのだから、へヴィーな人生ではある。

さて、改めて聴きなおして思い出したのは、「ビジョン」はヒルデガルト・フォン・ビンゲンのメロディを使用していたが、こちらは中東の民族音楽風ではあるものの、あくまでもグレーム・レヴェルの作曲であるということ。そこらへんが当時「ビジョンの続編なのに」と思ってしまって、手放したような気がしてきた。
しかし、そういうことを気にしなければ、(参加ミュージシャンも一流どころのようだし)実に良くできた音空間ではある。