差別の話

宇宙人でも何でもいいが、ある日突然、人類よりはるかに高度な科学力を持った生物が宇宙からやってきて、あっという間に地球を征服したとする。
その生物が言うことにゃ。
「私たちの食物は、お前たちの肉である。家畜として繁殖させるので、お前たちの種は滅ぼさないからありがたく思え。まずはお前から食べる」
さあ、あなたはありがたくその生物に食べられるだろうか。
種として保護されていても、我々一人一人は別個だ、と思うのではないだろうか。
ある民族が、ある動物は殺しても(食べても)いいが、ある動物はいけない、とどこかの民族に文句をつけているのは、実はこういう理屈である。
「○○は頭がいいが、□□は頭が悪い」「□□はそんな判断はできないからかまわない」
宇宙からの生物に「おまえは頭が悪いからたべてもいいのだ」と言われたら、その人はなんと答えるのだろう。
そもそも
「○○は頭がよくて、かわいい。そんな○○を殺す(食べる)なんて残酷」
という価値観は
「醜くて頭の悪い(私が言うのではありません)○人やア○ア人、イン○ィアンは、殺してもいい、奴隷にしてもいい」
という価値観の裏返しだということに、いつになったら気づくのだろう。