ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」

コンヴィチュニー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1950)
トリスタン:ズートハウス
イゾルデ:ボイマー
マルケ王:フリック
コンヴィチュニーの「トリスタン」もこの際押さえておきたかった。
予想通りに、過度な効果を狙わない、楷書のような、その分色気には欠けるが、ある意味「むき出し」の「トリスタン」で、逆に渋くて新鮮である。
しかし、音は、最近のこの年代のCDにしては、こもりがちで悪い部類にはいるだろう。放送用音源なのに・・・・
フルトヴェングラー盤でお馴染みのルートヴィヒ・ズートハウスと、名バスのゴットロープ・フリックは期待通り。
しかし、イゾルデのボイマー(バウマー)がビブラート全開の前時代的な歌唱で興をそぐ(これがいいと言う人も多いが)かつての名歌手のようだが、1898年生れとのことで衰えも感じられる。

ボイマー(バウマー)については、ここで一つ勉強した事がある。このボイマーのつづりは"Baumer"の"a"の上にちょんちょんがつく、ドイツ語独特のアルファベット「アーウムラウト」であるが、それをそのまま検索で入力するとエラーになる場合が多いが、これは"ae"に置き換えて検索すると、ちゃんと「アーウムラウト」として検索してくれるのだった!たぶん常識なんだろうが(汗)
ちなみに"o"「オーウムラウト」"u" 「ウーウムラウト」も、同様に"oe" "ue"