ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」全曲より「前奏曲」と「愛の死」

ティーレマン指揮 ウィーン国立歌劇場(2003)
ウェルザー=メストの「前奏曲と愛の死」を聴いたら、ライバル(?)のティーレマンも聴いておかねばならない、というわけでもないのだが(笑)「トリスタンとイゾルデ」の締めとしてティーレマン盤を買ってあったたので、とりあえず「前奏曲」と「愛の死」を聴く。(演奏会用の演奏とオペラでは単純比較はできないけれども)
「前奏曲」は、晩年のクナッパーツブッシュにさらに精緻さを加えた演奏かと思った。
しかし、通常天が開けて明るくなる感じがする長調の部分も、どこまでも暗い。特徴的なアゴーギクも含めて好みが分かれるところだろう。
「愛の死」はゆったり目のテンポで、過度の盛り上がりを抑えてある。ソプラノのデボラ・ヴォイトも抑え気味の歌い方だが、ビブラートが半端でなく耳障りである。それを気にしているうちになんとなく終わってしまった(汗)
やはり、これは全体を通して聴くべきだった。失敗失敗。
ちなみにデボラ・ヴォイトは太り過ぎを理由にロイヤルオペラを降板させられているが、胃の切除手術を受けてダイエットに成功したそうだ。
こちらのサイトに手術前後の写真あり。
ttp://plaza.rakuten.co.jp/ukihune/diary/200909190000