ワーグナー「パルジファル」LD

レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団 シェンク演出(1992)
パルジファルジークフリート・イェルザレム
グルネマンツ:クルト・モル
クンドリ:ヴァルトラウト・マイアー
アンフォルタス:ベルント・ヴァイクル
クリングゾル:フランツ・マツーラ 
このLDは、シュタインのバイロイト盤(1981)とどちらを買うか迷って、結局当時期間限定廉価だったレヴァイン盤を買ったような気がする。それなのに4時間半という長さに怖気づいて、見ないうちにDVD時代になってしまった(笑)
DVDに焼いたのも随分前のような気がするが、ワーグナーサイクルの締めくくりが「パルジファル」なので意を決して見た。
遅めのテンポで透明感のある音作りは必要かつ充分だが、欲を言えば個性が欲しい気がする。しかし、ある意味無個性がレヴァインの個性だからな。
歌手陣は間然するところがない。イェルザレムとヴァイクルは若干年齢による衰えがある(二人とも同役をシュタイン盤で演じていて、ようつべでほとんど見れるので比較できる)円熟したと言えば聞こえはいいが、ヴァイクルはまだしもテノールのイェルザレムはちょっときついか(いや、ほんのわずかの話だが)
マイアーは歌も演技もいいが、何より美人さんだ。花の乙女達もみ〜んな美人、オペラの映像化が当たり前の時代の、当たり前の人選なのだろう。