大昔、クラシックを聴き始めの頃、アナログでバッハ全集みたいなシリーズがあった。全部で何枚買わなければならないか、想像もつかなかったが、いつの日かそういうレコードを買って、バッハを全部聴きたいなあ、等と思っていたものだ。
それから幾星霜、バッハで好きな曲はいっぱいある。
マタイ受難曲
ブランデンブルク協奏曲第2番(第1楽章は無敵だ)
小フーガト短調
インヴェンションとシンフォニア
ブランス組曲
タルコフスキーの「惑星ソラリス」でも使用された、コラール前奏曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」
等々。
しかし、明らかに偏っているし、自分がバッハの全貌を理解しているとは言い難い。
そんな中、店頭で「ベスト・バッハ100」なる廉価盤をみつけて、とりあえずこれを買っておけば、少年時代の夢に一歩近づけるかな、等と思った。
しかしである。聴いてみるとちっとも面白くないのだ(笑)
ヘンデルの場合、今まで聴いていて面白くなかった事はただの一度も無いのに。
(勿論、面白い曲=名曲では無い事はわかっているのだけれど)
バッハは名曲がいっぱいあるけれど、一般に言われるような絶対的権威をバッハにかぶせる時代は終わったのではないか。
なので、バッハの全曲を制覇するよりは、ヘンデルの全曲(まあ無理だけど)を制覇するほうが、今の自分の正直な気持ちである。
そういう宣言でした(爆)