ロッシーニ「セビリアの理髪師」

ヴァイケルト指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団(1989)
ロジーナ:キャスリーン・バトル
アルマヴィーア伯爵:ロックウェル・ブレイク
フィガロ:レオ・ヌッチ
バルトロ:エンツォ・ダーラ
バジリオ:フェルッチョ・フルラネット
LD時代に買って1度見ていたのを、今後CDを聴く時の復習もかねて随分久しぶりに見る。
で、なんでこの傑作オペラを、私が敬遠してきたか思い出した。
装飾音過多、そして早口パッセージは、歌手の力量を見せ付けるベルカント・オペラの売りであることは充分承知している。が、あまりにも多いと個人的にはけたたましすぎるし、かちゃましい(方言)
指揮は目立った特長はないが、歌手陣は粒ぞろいで必要かつ充分、ヌッチとバトルが見れるのだから標準盤としてお勧めできるうちの1枚ではあろう。
バトルは高音を歌っている時の表情にはきついものがあるが、演技をしている時のフェロモンは絶品である。特にまなざしが。