モーツァルト「アポロとヒュアキントゥス」(1767)

Nicol Matt指揮 European Chamber Soloists(2006)
先日書いたBOX(こちら)に未収録だった、モーツァルトが11歳の時に作曲した最初のオペラ(やはり11歳の時に作曲した「第一戒律の責務」は劇音楽)せっかくBOXでほぼすべて揃ったのだから、1作品だけ漏れるというのも気持ちが悪いので購入、なぜこの演奏を選んだかと言うと、あまり多くない録音の中で(現在入手可能なのがDVDを含めて4種類)とにかく一番安かったから(汗)
タイトルからわかるとおり、内容は有名なギリシャ神話。
序曲が始まると、まごう事なきモーツァルトでうれしくなってしまう。
レチタティーボの割合が多いのは、やはり当時のオペラがレチタティーボでストーリーが展開し、合間にアリアや重唱があるパターンだからだろう。なので、重唱も後年のストーリー展開にそった掛け合いとかの複雑な構造はもっていないが、同一ライン上に展開するメロディーの絡みは絶品である。
やっぱりモーツァルトモーツァルトだ、とわかるのも、近頃さんざんオペラを聴いてきたおかげだな。やっぱり何を聴いても結局モーツァルトがしっくりくるな、私は。
しかし11歳!天才って凡才の理解を超えている。