シャーロック・ホームズ ― ガス燈に浮かぶその生涯

W.S.ベアリング=グルード(1962 翻訳 1977 文庫化 1987)
古本屋で懐かしい本を見つけた。入手したのは文庫だが、単行本時代に読んでいるはず(だが、細かい内容は覚えていない)。
あのシャーロック・ホームズの伝記を、ドイルの作品を元に再構成し脚色したもので、いわゆる正典で明らかになっていない事件発生年代の特定や、実在の人物との意外な接点、また、モリアーティ教授とは少年時代に既に家庭教師として会っていた、等、遊び心溢れる部分と、うならせる部分が満載の本である。
切り裂きジャック事件で、ワトソンがホームズのお株を奪っていたとは!
かのアイリーン・アドラーとの関係が、こうだったとは!そして二人の間に生まれた(!)のがあの人だったとは(笑)
ホームズ・シリーズも随分ご無沙汰だから、久々に読むかな。