シャーロック・ホームズの新冒険

先日触れた、ホームズ出版100年を記念して編まれたアンソロジー。執筆陣は寡聞にしてあまり知らない。スティーブン・キングは別格としても、あとは名前を知っているのは「サム・ホーソーンの事件簿」(これも気になってる作品)のエドワード・D・ホックや「偽のデュー警部」のピーター・ラヴゼイぐらいか。
内容はさすがに100年記念に選ばれた作品だけあって、バラエティに富んでいるし、出来もすこぶる良い。
当時の新発明、自動小銃、自動車、映画がモチーフの作品もあれば、「正典」の一文から想像を拡げた作品、またアイリーン・アドラーの曾孫(つまりはホームズの曾孫)が活躍する作品、サイバーパンクまである(笑)
中には、ファンが読んだら「こんなホームズは許せない」と怒りそうなものもあるが、それもご愛嬌だろう。