先日ヴェルディの「仮面舞踏会」のキーマンである、と書いた「オスカル」(小姓)であるが、役としては軽いけれど、フレーズに跳躍の多いコロラトゥーラ・ソプラノの役所で、実はけっこう難しい。これを無邪気にさらっと歌いこなせないと、このオペラがけっこう台無しになったりする重要な役なのだが。
シャーリー・ヴァーレットの録音を調べていたら、早世の天才指揮者ケルテスの「仮面舞踏会」(1966)があったのだが、これが、な、なんと、レコード・デビュー3年目で、まだコロラトゥーラ・ソプラノだったルチア・ポップがオスカルを歌っているのだ!!ポップの録音はけっこう調べたつもりだったが、漏れていたなあ。しかし!廃盤のようだ・・・(涙)いつか再発しないかなあ。