メルツェンドルファー指揮 オーストリア放送交響楽団(1971)
ニコライ・ゲッダ
リタ・シェーン
ジュスティーノ・ディアス
ジャノッテ・スコヴォッティ
ディミテル・ペトコフ
クルト・エクウィルツ
他
「ユグノー教徒」も何を買うか迷った。メンツが良く値段もいい!のにイタリア語版(かつ短縮版だったりするので、ここはオリジナルのフランス語版の最も廉価のものを購入した。
ユグノー教徒(新教徒)とは、フランスの宗教改革におけるカルヴァン派のこと。
カトリック(旧教徒)が新教徒を大量虐殺した「聖バルテルミーの虐殺」事件を背景にした愛憎劇。
王妹マルグリットは、新旧教の和解の為にサン・ブリ伯爵の娘ヴァランティーヌと新教徒のリーダー格ラウルとの政略結婚を画策し、既に親が決めていたネヴェール伯爵とヴァランティーヌの婚約の破棄を名じる。
ラウルは、ヴァランティーヌが以前助けた事があり心ひかれていた女性であった事を喜ぶがネヴェール伯爵のお古を押し付けられたと誤解し、結婚を断るが、その際、ラウルとサン・ブリ伯爵の間に決闘未遂がおきる。
ヴァランティーヌはネヴェール伯爵と愛の無い結婚をする。
その後ラウルとサン・ブリ伯爵の決闘騒ぎの再燃、誤解の解けたラウルとヴァランティーヌ、虐殺計画を察知し、仲間に伝えようと走るラウルについてゆくヴァランティーヌ、最後はユグノー教徒に改宗して殺されるヴァランティーヌに愕然とする父サン・ブリ伯爵、こんなところか。
確かに技巧に傾きすぎの感はあるが、豪華絢爛なメロディの洪水は抗しがたい魅力があることは確かだ。
モノラルかつ若干のノイズがあるので、放送用のライブ音源であろう(観客の熱狂がすごい)
寡聞ながらゲッダ、エクウィルツ以外の歌手を知らなかったので、正直あまり期待はしていなかったのだが、みな素晴らしくいい意味で裏切られた。
特にドラマティック・コロラトゥーラのリタ・シェーンとコロラトゥーラのジャネット・スコヴォッティが、強靭な声と音程の確かさ、高音の素晴らしさにびっくりした。
共にアメリカのソプラノで、入手可能なの録音も少ないが、もっと多く発掘されてしかるべきであろう。
リタ・シェーン「ユグノー教徒」
ジャネット・スコヴォッティのなんかのミュージカルだろうか。「ヴンダバール」って有名なんだろうな。