ロッシ指揮 ナポリ サン・カルロ劇場管弦楽団(1959)
マグダ・オリヴェーロ
フランコ・コレッリ
エットーレ・バスティアニーニ
ジュリエッタ・シミオナート
アンナ・ディ=スタジオ
チレアと言う人は、一応ヴェリズモの範疇にはいるが、広く「新イタリア楽派」とも呼ばれ、ワーグナーの影響で、オーケストレーションの充実やライトモチーフの採用が見られる作曲家群の一人だという。
18世紀前半にパリで活躍した実在の女優、アドリエンヌ・ルクヴルールの生涯を描いた作品とのこと。
アドリアーナ役の第一人者と言われたマグダ・オリヴェーロ盤を廉価で購入。他のメンツも豪華極まりない。そしてやっぱりバスティアニーニが!
ストーリー的には、簡単に言ってしまうと、恋敵に毒殺されてしまう女優の話(簡単すぎ)実際に彼女が死んだ時に、毒殺の噂がたったために、戯曲化されたようだ。
さて、上記のような予備知識で、なんとなく重たいオペラを想像していたが、全くちがった、あくまで雰囲気の話だが、プッチーニの「ラ・ボエーム」とR・シュトラウスの「ばらの騎士」をかけあわせたような雰囲気である。なかなかに軽やかで甘美だ。
若干音は悪いが、熱狂的なライブ。どの歌手も素晴らしいと予想はしていたが、その予想をはるかに超えた歌唱で聴いていて呆然となるほど。
シミオナートという著名なメゾは、どちらかというと堅実派かと思っていたのだが、ここではけっこう激情派だった(汗)また調べなくては(笑)