サン=サーンス「サムソンとデリラ」

コリン・デイヴィス指揮:バイエルン放送交響楽団(1989)
アグネス・バルツァ:デリラ
ホセ・カレーラス:サムソン
ジョナサン・サマーズ:大司祭
サイモン・エステス:アビメレク
パータ・ブルチュラーゼ;ヘブライの老人

フランスのオペラはドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」以外は、どうも聴かず嫌いの点があったことは否めないが(あ、「カルメン」も実はフランス・オペラだった)先日マスネの「ウェルテル」をちらっと聴いて(こちら)少し考えを改めた。
そうしたら、バルツァの歌っている録音があるではないかっ(笑)
元々オラトリオとして構想されていたという事で、合唱がかなり宗教音楽っぽく、他の部分とのコントラストが絶妙だ。重唱も対位法的で、サン=サーンス、やはり只者ではない(笑)
カレーラスは病み上がりで若干きつそうだが、バルツァは絶好調。なんか久々にバルツァを堪能したな。