ポンキエッリ「ラ・ジョコンダ」

ヴォットー指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団(1959)
マリア・カラス
フィオレンツァ・コッソット
イレーネ・コンパネエズ
イヴォ・ヴィンコ
ピエル・ミランダ・フェッラーロ
ピエロ・カップッチッリ、他
というわけで(こちら)急遽カラス盤を入手。
ヴォットーは先日のガヴァッツェーニよりも幾分たっぷり目にテンポをとっている。その結果ガヴァッツェーニ盤が圧倒的な声の競演によるエキサイティングな仕上がりになっているのに比して、こちらはカラスの役作りの深さとも相まって、じっくりとこのオペラを楽しめる音作りになっている。「時の踊り」は絶対こっちのテンポだな。
デル=モナコにフェッラーロ、バスティアニーニにカップッチッリ、シエピにヴィンコはさすがに弱冠分が悪いが、コッソットはシミオナートに負けていない。それどころかカラスを喰いかねない勢いだ。
また母役のイレーネ・コンパネエズも、ガヴァッツェーニ盤の"Franca Sacchi"同様素晴らしかった。
カラス以外の歌手の好みから言えばガヴァッツェーニ盤だが、全体の雰囲気はヴォットー盤の方が好みかな、難しい・・・・。