クレンペラーのベト7

ベートーヴェン 交響曲第7番
クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団(1955)
例の発掘音源BOXである。
これも感想を書くつもりはなかったが、面白い演奏だったので。
とにかく重たいベト7である。フィナーレはテンポも遅いので重たいのはわかるが、他はテンポが速いのに重たい。弦の前打音を長めにとり、リズムももたり気味にすることによって重たさを実現させている。こんな鈍重な「舞踏の聖化」は初めてだが、これはこれでありである。(クナに1954年の録音があるが、それは手元に無いので何とも言えないが、俄然聴いてみたくなる)