竜と竪琴師

「竜と竪琴師」
アン・マキャフリイ
というわけで(こちら)やっと「パーンの竜騎士」シリーズを、最新邦訳の「竜と竪琴師」まで読み切った。やはり、こういうのは一気読みの方が話がよくわかる。
最初は「竜とイルカたち」まで話が進んだのに、ここでまた過去話かい!などと思ったのだが、ストーリー的なバックボーンがすでにあるということを差し引いても、これはシリーズ中最も面白く読み応えのある作品かもしれない。勿論マキャフリーの作家としての円熟によるものであろうが。
馴染みのある登場人物(や、その親世代)の若き日の姿に会えるのも楽しい。
また「竜の歌」のメノリが竪琴師の工舎に来る前に、周りの無理解に苦しんでいる中、その才能を見出した理解者である老竪琴師ペティロン(ロビントンの父)が、若いころは随分イメージが違う。勿論長年の息子との事情があったがゆえに「竜の歌」のようなキャラに育ったのだろううが、なんか感動的でもある。
しかし、ここまで読んでくると、次が出るまで時間が空くのがもどかしい。っていうか、出るのか?っていうか、出してほしい、いや、出せ(笑)