ブルックナー 交響曲第7番
朝比奈隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団(1975)
最近書いているシューリヒトの発掘音源は、あるレーベルから発掘音源の一斉発売なのだが、なんと朝比奈隆さんと大フィルがヨーロッパ・ツアーを行った際、かの聖フローリアンでのブル7の名演を録音したその2週間後に、オランダで演奏されたブル7が同行エンジニアの録音によって残っていたものが発売されていた!し、知らなかった(汗)
聖フローリアンは、長い残響がゆえに細部が埋もれてしまっているということで、個人的な朝比奈さんのブル7ベストを、僅差で東京交響楽団盤(東京カテドラル 1980)としてきた。
しかし、今回聖フローリアンと同じ解釈(であろう)で、残響が長すぎないこのオランダ盤が、朝比奈さんのブル7ベストになるのでは?という期待があった。
しかし、残響が長いという事は、実は細かい演奏の粗(あら)を、残響がうまく隠してくれていたのだ、ということに気付かされてしまった(汗)
勿論、聖フローリアンもオランダ盤も感動的な演奏であるととは申し添えておく。