ドールズ 月下天使 (文庫化 2011)
高橋克彦
油断をしていたら、高橋克彦さんの作品がけっこう文庫化されていた（汗）
ドールズ・シリーズ最新作は賛否両論である。スタイルが変わったので元の路線に戻せ、ということらしいが、元々このシリーズ、作品ごとにスタイルが違うのだから、単にこれまでの作品のどれかのスタイルのファンが文句を言っているだけである。
高橋さんの全面的なファンにとっては何の気にもならない。
しかし・・・・スタイルの変化は気にならなくても、文句はちょっとある。
江戸時代の人形師、目吉が体を借りている少女怜も、当初は小学１年生だったが、既に３年生になった。そろそろいろいろ気づいてくる年頃である。ので、今の状態はちょっとかわいそうである。もう完結させてあげてほしい、というのが、同じように娘をもつ父親の気持ちである。
もう一つは、主人公の恋人香幸が（かろうじて名前が出るが）ほとんど姿を現さないこと。
以上の２点
