ジュゼッペ・パターネ

ジュゼッペ・パターネは1932年生まれ1989年に「セビリアの理髪師」を指揮している最中に心臓発作で亡くなったそうで、指揮者としては早世の部類にはいるだろう。
ウィキペディアによると8歳でマスカーニの助手を務め、16才で指揮者デビュー、神童、天才と言われたようだ。
前後5年間には、1927年生 マズア、デイヴィス、1928年生 シュタイン、1929年生 ハイティンク、プレヴィン、ケルテス、ドホナーニ、アーノンクール、1930年 マゼール、C・クライバー、1933年 アバド、1936年 デュトワ等がいる。
顔ぶれを見てもわかる通り、ホスト巨匠時代だったベームの世代の後の、より近代的な音づくりがなされてきた世代で、パターネも「歌がメイン」というイタオペの王道を踏み外さずに、その世代の音づくりをしてきたのだろう(勝手な推測)
日本ではオペラ専門指揮者はどうしても無名扱いになってしまうが、あと何種類か聴いてみたい指揮者である。
調べてみると80種以上ある音源中、入手可能なのは20数種類、DVDではモッフォの「椿姫」やパヴァロッティ、リッチャレッリの「仮面舞踏会」カレーラス、カバリエの「運命の力」等、要所要所を押さえている感はあるが、入手不可のものに興味深いものが多い。
若い頃に、ドイツの放送局で放送用にイタオペ等ののドイツ語歌唱版を数多く演奏していたようで、そこらへんは軒並み入手不可。この中に例のファスベンダーの「カルメン」がある。
また、例のジャコミーニ歌唱が6種あるが、珍しいイタリア語版の「ローエングリン」があったりする。ちなみにイエルザレムのドイツ語版もあるがどちらも入手不可。
となると、入手可能なもので「これ!」といったものが見つからんな。あ、「蝶々夫人」が面白いかも。手元にCDは2種(カラスとテバルディ)しかないからちょうど良いかな。