修道女フィデルマの叡智(2000 邦訳:2009)

ピーター・トレメイン
「修道女フィデルマ・シリーズ」の邦訳第3弾であり、シリーズ第9作の短編集の15作から5作をを訳出したもの。シリーズ第9作とはいえ、シリーズは長編の前に短編から始まっているので、シリーズのルーツともいえる。
短編でも犯人の意外さは変わらない、というか短編だから逆に切れがいい。
しかし、個人的にはやはりローマ教会とアイルランド教会の対立が興味深い。一般的な読者にはどうなんだろう。しかし、このシリーズを読もうとする人は、きっとケルトに興味がある人だろうから、問題無いということか。