ヴァルナイのブリュンヒルデとポップの話

ジークフリート」の第3幕、ブリュンヒルデの目覚めあたりからを、クナの1956年盤、クラウスの1953年盤で聴きなおしてみた。
こんな事をいってはなんだが、ヴァルナイはこの後もブリュンヒルデを歌い続け、メゾに転向するのは1960年代後半なのだが、個人的にはソプラノとしての全盛は1950年代前半で終わってしまったのかもしれない(かなり、厳しく聴いての話だが)
思えば、ヴァルナイの価値を知ったのはクラウス盤を聴いてからだしなあ。
ルチア・ポップも1980年代から声が重くなり始め、役柄を替えていったのだが、その1980年代前半は「声変わり」というのではないのだろうが、重い声に安定する前で一時期不調だった印象がある。
聴いている方は、身勝手なものである。歌手はいつまでも元気で歌い続けたいだろう(私もそうだ(って、歌手のつもりかい))しかし、全盛期の美声を知っていると、衰えてくると厳しく断じてしまうのである・・・・