宿命の赤き太陽

マリオン・ジマー・ブラッドリー
ダーコーヴァ年代記第3作で「オルドーンの剣」の主人公ルーの父の時代の物語。前2作まではおぼろげだった「地球帝国とダーコーヴァの関係」「七大氏族とその役割(複雑なしがらみのある超能力」「今後のダーコーヴァの目指す道」等がテーマの主軸として明確に提示されていので、これから読んだほうがわかりやすかったかもしれない。
どんでん返し的展開も秀逸で、前回主人公の成長と覚醒がテーマと書いたが、プラス人間関係も重要で、そこらへんがこのシリーズの人気の秘密なんだろう。読みごたえがあるとともに、すべての作品が感動で終わる。