シューリヒトのグリーグ

グリーグ  演奏会用序曲「秋に」
シューリヒト指揮 シュトゥットガルト放送管弦楽団(1954)
ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1987)
グリーグの管弦楽BOXであるが、未聴の曲は調べられるものは調べるようにしているが、この曲のウィキペディアに

さほど有名な作品でないこともあり、あまり録音に恵まれてはいないが、古くはトマス・ビーチャムやカール・シューリヒト、モーリス・アブラヴァネル、近年ではネーメ・ヤルヴィやオッコ・カム、ウーレ・クリスチャン・ルード、ビャーテ・エンゲセットらによる録音がCD化されるようになった。

とあった。
え?と思って調べてみたが、シューリヒトのシュトゥットガルト放送響BOXに収録されているではないかっ。て、聴いているはずだがすっかり失念していた(汗)
ちょうどいいので聴き比べをしてみる。
この曲は「秋に」というタイトルとは裏腹に、まるで戦争もののように勇壮で情景描写的である(ラストは秋の収穫を喜ぶ祝祭的な雰囲気はするのだが)リストの「前奏曲」のように、何かストーリーでもあるのかと思って調べたがよくわからなかった。
しかし、勇壮かつ情景描写的な分、若干の底の浅さも見える。
しかし、シューリヒトの手にかかると、お馴染みの絶妙のニュアンス付けで、なんとまあ深さにあふれた曲に変貌することが。シューリヒトのグリーグの音源は、残念ながら今のところこれ1つである。