グリーグ ピアノ・ソナタ
グレン・グールド(p)(1971)
nadja5さんが書かれていたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/01/20
グールドは母方の祖先がグリーグに繋がると思っていたようだが(証拠は無いらしい)その割にはグリーグの録音はこれしかない。
しかし、グールドが「トロルドハウゲンの婚礼の日」あたりを弾いたら、とんでも無い事になりそうなので、良かったのかもしれないが(笑)
さて、特異なテンポ設定でお馴染みのグールドだが、これは全体にかなり遅い。第3楽章のメヌエットなぞ、ほぼ2倍のテンポ、おまけにグールドはほぼ間断なく演奏するので、第2楽章のアンダンテの続きかと勘違いするほど。
ソナタ形式否定派のグールドであるが、曲の流れや部分部分の関連性による構築なぞ、見事に無視し「音楽が在りて在る」といった感じでせっかく「がんばって「ソナタ形式」してる」のに
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2013/02/06
ソナタ形式が微塵も感じられない演奏である。
しかしこれはこれで非常に面白く感動的ではある。さすがグールド。