ロジェストヴェンスキーのシベ6

シベリウス  交響曲第6番
ロジェストヴェンスキー指揮 モスクワ放送交響楽団(1973)
いよいよシベリウスの交響曲の中で2番目に好きな6番である(ちなみに1番目は7番)
ミニマルと哀愁のメロディとの絡みの結晶で、7番ではさらにそれが単一楽章に凝縮される。
この6番は、第1~3楽章はある程度テンポが速くないとミニマルが生きない。逆に第4楽章はある程度遅くないと哀愁のメロディが生きない。そういう意味で未だ理想的な演奏に出会っていない。
ヴァンスカ盤は第1~3楽章は理想的だが第4楽章が速すぎる。ベルグルンドの3番目の全集盤は、バランスが取れている分理想に近いことは近いが不満は残る。
ロジェストヴェンスキー盤は第2、第3楽章の速さは申し分ないが第1楽章が弱冠遅い。第4楽章も最初良かったが、後半速くなり過ぎた。それでもベルグルンド盤の次に理想に近いといえる。