ヴァンスカのシベリウス

ヴァンスカのシベリウス
先日ヴァンスカ盤で「タピオラ」を掴んだ!」と書いたのだが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/04/05/044705
ある意味、ヴァンスカの演奏の真価に気付き始めた、ということかもしれない。
テンポ的には例えば第6の第4楽章はもっとテンポを落としてほしかった、等々あるのだけれど、この人の演奏は、いったんはまると他の演奏に違和感を覚えるほど麻薬性がある。以前、シベリウスはプレ・ミニマル・ミュージック的な面がある、と書いたが、ヴァンスカの無駄な思い入れをカットしたフレージングと透明感あふれる音作りが実にその面にマッチしている。そこまでヴァンスカが見抜いて、こういう音作りをしたとしたら、大したものである。
苦手だった第1、第2もキャッチャーさがそぎ落とされた感じで、こういう演奏なら聴く気になるな。