光瀬龍「派遣軍還る」(宇宙塵版 1960~1961)
というわけで
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/07/02/045751
宇宙塵版を読む。
多少詰め込み過ぎの感はあるが、同人誌に連載された処女長編小説である。欲張りたくもなるというもの。欠点を指摘したらきりがないが、それよりも若さにまかせた意欲と勢いを楽しむべきだろう。
光瀬龍のSFにしては(といっては失礼だが)ヒロインが魅力的で「百億の昼と千億の夜」の阿修羅の先駆けと言える。こういう主人公はたぶん光瀬作品ではこの二人だけだと思う。