ブーレーズの「青ひげ公の城」旧盤

バルトーク「青ひげ公の城」
ブーレーズ指揮 BBC交響楽団(1976)
ジークムント・ニムスゲン:青ひげ公
タティアナ・トロヤノス:ユーディト
ブーレーズバルトークBOXにも「青ひげ公の城」は収録されているのだが、1993年の新盤で、トロヤノスの旧盤も以前から聴きたかった。以前は高かったが、今回比較的廉価のユーズドを見つけたので購入。
聴き始めから引きずり込まれる。例えは変だが、すべての音楽が「こうあって欲しい」と自分が望んでいたのでは?と思わせる音作りになっている。また、各楽器が実に意味深く演奏される。音楽的には最高に面白い「青ひげ公の城」と言える。
トロヤノスは予想通りの素晴らしい出来、中盤のクライマックスのシャウト(?)が充分に伸びているのがいい(楽譜はどうなっているか知らないが、ここをあっさりやられると実に物足りない)
青ひげのニムスゲンは新盤のポルガール同様威厳が無い。ブーレーズはこういう美声だが軽めのバリトンの青ひげが好きなんだろうか。