フレドリック・ブラウンの「回答」

フレドリック・ブラウンの「回答」
シマックの「法王計画」の解説で、フレドリック・ブラウンの短編集「天使と宇宙船」に収録されているショートショート「回答」について、ちらっと触れていた。
コンピューターというものが発明されて以来、ロボットと並んでSFの重要なアイテムとなり、初期には人類に対する脅威といったテーマも多くあった。
その最右翼とも言うべき傑作が、この「回答」である。(この時点では、コンピュータという言葉ではなく、サイバネティックス・マシーンという言葉が使われている)
全銀河系のコンピュータを連結した超コンピュータが完成し、従来のコンピュータでは回答が不可能だった質問がまず最初になされる。
「神は存在するか?」
はたしてコンピュータの回答は?そしてその後何がおこったか。
文庫のページにして1ページ半のこの作品が、なんと深く面白いことか。
この「天使と宇宙船」を始め、ブラウンの短編集はどれもお勧めなので、興味のある方はどうぞ。