ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」の歴史的背景と概要

ムソルグスキー「ホヴァーンシチナ」の歴史的背景と概要
ホヴァーンシチナの歴史的背景とあらすじはウィキペディアで一度読んだだけではちんぷんかんぷんだったので、図にしたりして、なんとか理解した。
歴史的背景をおおざっぱに書くと
皇帝アレクセイの異母兄弟であるイヴァンとピョートルの後継者争いがあり、その背後にはイヴァンの実姉ソフィアとピョートルの母の実家ナルイシキン家の争いがある。
ソフィアはホヴァーンスキー公(古儀式派)を隊長とする銃兵隊を抱き込み、ナルイシキン家せん滅をはかる。
実権を握ったソフィアだが、外征の失敗からピョートル派、ナルイシキン家の巻き返しに会い失脚、銃兵隊は処刑、ピョートルは祖父以来の皇室の意向だった古儀式派の抹殺も行う。
実際のオペラは、これらの政変に翻弄される民衆劇、といったおもむき。
主な登場人物を挙げることで、概要の代わりとする。

モスクワ民衆
銃兵隊とその妻たち
ホヴァーンスキー公:銃兵隊隊長。ピョートル派巻き返しの際に暗殺される。
アンドレイ:ホヴァーンスキー公の息子。自分がその父を殺し婚約者を追放したドイツ女性エンマに言い寄る。
マルファ:アンドレイの元恋人、エンマを救い、アンドレイを改心させ、古儀式派として共に殉教。またソフィアの寵臣ゴリーツィン公の失脚を予言する占い師でもある。このオペラのヒロインと言える。
ゴリーツィン公:ソフィアの寵臣。外征の失敗により流刑。
シャクロヴィートゥイ:ホヴァーンスキー公追い落としを謀るソフィア派貴族。
代書屋:要所要所での狂言回し的役割を担う。
ドシフェイ:古儀式派大長老
等々