A・E・ヴァン・ヴォクト「目的地アルファ・ケンタウリ」

A・E・ヴァン・ヴォクト「目的地アルファ・ケンタウリ」(1965)
海外ウィキペディアによると、この作品も3篇の短編小説を長編に仕立てたものらしい。ちなみに短編の発表年は、1947年、1850年、1963年。
「宇宙船ビーグル号」は、連作短編の長編化なので、あまり無理はないが、こちらは執筆年からもあきらかに別個の背景をもつ作品と思われるので「無理やりつなげた」感はいなめない。
さらに、感情移入できる登場人物がいない、というのも致命的だ。正直「下種」ばかりなのだ。
それでも、元々の短編のままなら、まだ面白かったのかもしれない。