ストラヴィンスキー初期管弦楽作品

ストラヴィンスキー 交響曲変ホ長調 幻想的スケルツォ 幻想曲「花火」
アシュケナージ指揮 サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団(1994 1995)
ストラヴィンスキーの「火の鳥」以前の管弦楽作品である。
交響曲変ホ長調は、調性の通りの「英雄的」で優美な曲。ストラヴィンスキーがこのまま交響曲の作曲家になっても、面白かったのでは?と思わせる。しかし既に時は20世紀、シベリウスショスタコーヴィチは例外で、才能ある作曲家は、もう交響曲は商売にならない事を痛感していたろう。
それに、比較的標題音楽的性格を持つ「幻想的スケルツォ」と幻想曲「花火」の生き生きした様を聴くと、やはりストラヴィンスキーはこっち方面の才能があったのでバレエ音楽で成功したのだな、と納得する。