モントゥーの「春の祭典」

ストラヴィンスキー「春の祭典」
ピエール・モントゥー指揮  ボストン交響楽団(1951)
モントゥーという指揮者は懐かしい指揮者で、以前にも書いた、子供時代に聴いた世界文化社の世界の名曲シリーズでチャイコフスキーの「悲愴」交響曲がモントゥーの指揮であった。
さて「春の祭典」の初演指揮者であるモントゥーであるが。この曲が好きではないと言いながらも私の把握した限りでスタジオ録音が4種、ライブ音源が2種残っている。
唯一のステレオ盤であるパリ管盤(1956)はオケがあまりにも腑抜けということで評判が悪い。
スタジオ録音でその次に新しいのがこの1951年のボストン響盤なのだが、他は、1929年と1945年ということで音響に問題がありそうなのでで、かなりこちらに期待してしまう。
で、聴いてみると私が「春の祭典」という曲にイメージしたままの演奏である(っていうか、やはりアナログ時代聴いた事があったんだろうか)モノラルだがまったく気にならないほど音は良い。
精緻さ、アグレッシヴさはブーレーズが上なのだが、全体の勢いはモントゥー盤の方が上に感じる。