ストラヴィンスキー「春の祭典」
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団(1955)
往年の名指揮者ユージン・オーマンディは、今まで縁がなかったのだが、この人も(ユダヤ系だが)ハンガリー出身である。ハンガリー出身指揮者はどんだけいるのよ。
オーマンディは評価が二分している。曰く、単なる便利屋にすぎない、いや、これだけのレパートリーで完成度が高い演奏をするのだから名指揮者である、云々。
他の演奏を知らないので私は何とも言えないが、この「春の祭典」は今回のBOXで最も速い演奏で、好みは分かれると思うが、これだけの速さでこの曲を振ること自体が、指揮者の力量を示しているとは言える。
小澤征爾指揮 シカゴ交響楽団(1968)
小澤征爾という指揮者も今まで縁がなかった。何の曲でもわざわざ小澤征爾で聴こうという気が起きなかったからだ。
第1部をとってみると、途中からせわしなくテンポが上がり、例の引きずる所では極端に遅くなり、エンディングにかけでまたせわしなくテンポが上がる。私の最も嫌いなパターン。やはりこの指揮者とは縁が無い。
レナード・バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団(1972)
以前にも書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/11/26/050144
演奏内容は覚えていないが、初めて聴いたであろう「進撃のストラヴィンスキー」(笑)バーンスタイン盤である。
今回の10CDセットで最も遅い演奏であるが、演奏時間からして、そんなに遅いわけではない。それなのに音楽が前に進んでいかないもどかしさがある。単に腑抜けて締まりのない演奏にしか聞こえない。この人もやはり縁がないんだろう。