コナン・ドイル「ラッフルズ・ホーの奇蹟―ドイル傑作集5」

コナン・ドイルラッフルズ・ホーの奇蹟―ドイル傑作集5」
コナン・ドイルは「失われた世界」で後世のSFに多大な影響を残した。そのドイル作品のSF的作品(当時は科学ロマンスと呼ばれていたらしい)とサスペンス的作品が収められている。
表題作が中編で残りが短編、新潮社版とは「新しい地下墓地」が重複する。
さて、その表題作「ラッフルズ・ホーの奇蹟」は、科学実験により巨万の富を得た、あまりに純粋で善なる男の苦悩と悲劇の物語。角度を変えたステープルドンの「オッド・ジョン」という捉え方もできる。