ショスタコーヴィチ 交響曲第4番

ショスタコーヴィチ  交響曲第4番
ロストロポーヴィチ指揮 ワシントン・ナショナル交響楽団
バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団
プラウダ批判により初演が見送られたマーラーの影響下の曲。つまりは、これを最後にショスタコーヴィチは生き残りの為に「社気主義リアリズム」の作品を書かざるを得なくなった。彼がある程度自由に曲を書けた最後の作品ということになる。
全3楽章のうち、始めの2楽章は、それほどマーラーっぽくはなく、かなりアグレッシヴにやりたいことをやり倒している感があり、好感が持てる。最終の第3楽章が、かなり後期ロマン派のマーラーっぽくなってくるのが、マーラー嫌いの私としては気に食わないが、これもショスタコーヴィチのやりたいことだったのだろうから、まあしょうがない。
第2楽章までなら、「鼻」に並ぶ、プラウダ批判前のショスタコーヴィチの傑作と、個人的には言いたい。