ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番
パーヴォ・ベルグルンド指揮 ボーンマス交響楽団(1975)
クリスティナ・オルティス(pf)
アンドレ・クリュイタンス指揮 フランス国立放送管弦楽団(1958)
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(pf)
1番同様に既存曲の借用、パロディがあるとの事で、彼のピアノ協奏曲に対するスタンスってそういうことだったのか?と思ってなめてかかったら大変なことになる。
軽妙洒脱ではあっても浅くはない。下手に深刻ぶる曲よりよほど音楽性は深い。
なにげに名曲ではないか?
ショスタコーヴィチ盤はショスタコーヴィチが凄すぎて、オケがついてこれない部分もあるが、それもご愛嬌か。
ショスタコーヴィチ 交響曲第11番「1905年」
ロストロポーヴィチ指揮 ワシントン・ナショナル交響楽団
バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団
帝政ロシア時代の「血の日曜日事件」(1905年)を題材に取った、交響詩的な標題音楽とのこと。確かに楽章ごとに「宮殿前広場」「1月9日」「永遠の記憶」「警鐘」というタイトルが付き、朝の情景等の情景描写に終始している。かなりの長尺(ロストロポーヴィチ盤で70分弱)筆致は緻密だが、映画音楽か高級イージーリスニングのように聴こえてしまう。というか、そういう聴き方でいい曲なんだろう。この曲をショスタコーヴィチのベストに挙げる人もいる、というのはわかる気がする。