篠田真由美「水冥き愁いの街 死都ヴェネツィア」

篠田真由美「水冥き愁いの街 死都ヴェネツィア
「龍の黙示録」第6弾である。
ここからこのシリーズは「イタリア三部作」ということになり、それでこのシリーズは終る。
なので、主人公とバチカンの戦いもいよいよ佳境に入ってきたが、バチカン側も一枚岩ではないので、その分複雑な様相を呈している。
またヴェネツィアと言えば「ベニスに死す」なので、今回の「魔」は主人公を仇と狙う美少年だ。早々と主人公側に来てしまうのは美少年のせいか?次作も引き続き登場するようだ。
登場人物たちの人間関係も熟成してきているし、さてどういう結末がまっているのやら。